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 本来であれば会津駒に登るはずが、リーダーの体調不良で前日に急遽中止になってしまった。PCR検査は陰性だったが大事を取って山はお休みとした。そんなわけで近くの迷沢を滑ることにした。いつの間にかメンバーは6名に増え大所帯になった。
 
<山行期間> 2022年2月12日(土) 
<コースタイム>
箕輪スキー場(8:31)→Cリフト終点(8:41,8:52)→箕輪山(10:05,10:23)→仏沢源頭(10:40,10:48)→鉄山避難小屋(11:21,11:34)→標高1350m・休憩(11:56,12:18)→迷沢渡渉点(12:51,13:03)→国道115号・岩弓橋(13:17)
<メンバー>
L和○、都○、坂○、鈴よ、半○、阪○

 まずまずの天気だが箕輪山の山頂付近はガスがかかったり切れたりと安定しない。風が無いだけましのようだ。登山届けを提出してCリフトに乗り込む。土曜日と言うこともあって箕輪山へは山スキー、スノーシューと複数のパーティが向かう。

Cリフトを降りて磐梯山を見ると山頂部にガスがかかっている
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箕輪山は見えている。このままの状態が続けば良いのだが
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今年は雪が多いのでエビの尻尾が少なくて歩きやすい
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観測機器のところで立ち休止
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箕輪山の山頂はガスの中(山頂での集合写真)
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 Cリフトを降りたらシールを貼って歩きだす。樹氷群を抜け夏道よりも左に寄って登りやすいところを進む。今年は雪が豊富で灌木帯のエビの尻尾が発達しないので歩きやすい。山頂手前の地震計まで登って立ち休止。ここまで歩き始めてちょうど1時間、カメ組としてはまずまずのペースか。箕輪山の山頂はもうすぐである。10時05分に山頂の分岐標識に到着、残念ながらガスの中だが集合写真を撮ってからドロップポイントに移動する。

滑り出すが、ホワイトアウトで酔いそうだ
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箕輪山の南側に回り込むと高度を下げたこともあってガスからは解放される
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 ガスが切れてくれないかと待ってはみたものの山頂部の寒気はなかなか抜けてくれない。風は気にならない程度なので滑り出すことにした。視界が無い中の滑りは楽しむと言うわけにはいかない。乗り物酔いしそうな感覚の中、GPSを確認しながら高度を下げ、仏沢の源頭へとトラバースする。箕輪山の南斜面に回り込み高度を下げるとようやくガスから解放され視界が利くようになった。

仏沢の源頭から鉄山避難小屋を目指す
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エビの尻尾で覆われた鉄山避難小屋
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東側の冬期出入口
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船明神山もガスの中だ
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 仏沢源頭でシールを貼り直す。仏沢左支沢分岐のモンスターは今年も健在だ。仏沢の雪原を緩やかに登り鉄山避難小屋を目指す。ゆっくり歩いても30分ほどで鉄山の西尾根に出る。左に向かうと鉄山避難小屋だ。小屋はエビの尻尾にすっぽりと覆われている。風下の東側の窓が冬期出入り口になる。今日は登山者も多いので小屋には入らずに高度を下げてから昼食を取ることにした。

鉄山西尾根の南側をトラバースしながら迷沢のコルまで移動する
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迷沢源頭に滑り込む
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ガスからは解放され薄日も差す
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雪質は良く何だか上手になった錯覚に陥る
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標高1350m地点で後続を待つ
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まずまずの雪質で滑りやすい
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気分良く滑ってくる
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 シールを剥がし、いよいよ滑降開始だ。しゃくなげの塔を右に見て鉄山西尾根の南側をトラバースするように迷沢へのコルへと移動する。こちらの方が尾根のシュカブラ帯を避けられるので滑っては楽だ。北西の強風のときにも同じルートを取る。コルから迷沢源頭に滑り込む。
 今年の雪質は良く気持ちよく滑ってくれる。少し高度を下げるとスノーモービルが登ってきた。地形から判断すると中原から登ってきたようだ。縦横無尽に走り回るスノーモービルには恐怖さえ感じる。いよいよこのエリアも無法地帯になってきたようだ。高度を1350mの雪原まで下げて昼食休憩。30分ほどノンビリと時間を過ごした。

標高1350mの雪原で昼食休憩としたP2120058
6人も一緒に滑るとオープンバーンもスキー場並だ
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標高1100mの雪原まで来ると地竹道へのドロップ地点も近い
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 この後も雪質は一定していて気持ちの良い滑りが楽しめる。標高1080mの雪原から左下の地竹道にルートを落とた。バーンがクラストしていたのはここだけで、林間に入ると再び雪は軽くなった。地竹道は原発事故以来整備していないので、時間の経過とともに倒木などで滑りにくくなった。1ヶ月前に滑りにくかったので今回は尾根に戻ったら地竹道から外れ尾根伝いに滑り最後は林間を抜けて沢沿いの地竹道に出た。積雪量にもよるのだろうが比較的滑りやすかった。

迷沢の渡渉点は雪が繋がっていた
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迷沢の氷柱は相変わらず見事だ
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仏沢の橋を渡る
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国道115号の岩弓橋に到着
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 迷沢の渡渉点は、先月と違って雪が繋がってスキーを履いたまま渡ることが出来た。迷沢の氷柱は大きく発達してまだまだ健在である。シールを付け直して下山口である岩弓橋へと向かう。途中の仏沢の橋も問題なく通過、国道には13時15分に着いた。リフト終点から4時間半の短めの山行だったが雪質はまずまずで気持ちの良い滑りが楽しめた。車をデポしておいた岩弓橋から箕輪スキー場に移動し下山報告(現在は登山届けの下部片)を提出して無事に山行を終えた。

<GPSトラック>
迷沢