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 塩手山は相馬市の東方に位置し、福島からだと東北中央自動車道の相馬山上ICを降り国道115号の相馬市山上小学校が目印になる。宇田川に架かる茄子小田橋(なすごたばし)は流失により現在工事中で通行止め。しかたなく県道山上赤城線の堀坂橋を渡って登山口へと向かった。

<山名> 塩手山(しおてやま)281.5m三等三角点峰
<山行期間> 2022年3月10日 (木)
<コースタイム>
駐車場(9:35)→塩手山登山道入口(9:38)→手長社道分岐(9:56)→手長コース→塩手山神社・手長明神(10:14)→塩手山(10:23)→カタクリコース→手長社道分岐(10:51)→駐車場(11:07)
<メンバー>
和○(単独)

 塩手山には手長大明神などの言い伝えや歴史があり、麓の山上小学校の校歌にも歌われている。登山道は地元住民と相馬山歩会のメンバーで程よく手入れされ、令和元年には桜の木も植樹されたので今後が楽しみである。訪れるのは放射線量調査で登った2013年5月以来で、駐車場も整備され案内板も新しいものに変わっていた。地元の人たちから愛され大事にされている山であることが良くわかる。今では県外から登りに来る人たちもいるほどだ。

お墓参りのための駐車場が登山者のために解放されている
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地元の人たちが登山者保護のため山中は狩猟を禁止している
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塩手山登山道入口
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大きな案内板には塩手山の歴史や伝説も記載されている
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砂防ダムを過ぎたら右の登山道に入る
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 車を駐め塩手山の登山口へと向かう。入口には四季桜の木があり11月下旬~12月中旬に登山者の目を楽しませてくれる。2008年の12月に来たときには咲いていて、とっても得した気分になったことを思い出した。左に砂防ダムを見て、右の参道に入る。

この下は東北中央自動車道の塩手山トンネルだ
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手長社道分岐、右が塩手山神社(手長明神)へ向かう手長社道
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造林地から急坂を登り手長明神のある北峰へ
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塩手山神社の祠(手長明神)
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 斜面をトラバースするように登っていくと左の法面にサクラの木が新しく植えられていた。植樹されたのは令和元年、いずれ花が咲くようになり登山者を楽しませてくれることだろう。道はスギの造林地へと入り沢に沿って登って行き小沢を横切るとミズナラやモミノキの混在する雑木林へと入っていく。この道の下に東北中央自動車道の塩手山トンネルが通っていて案内板も立てられている。登りはじめて15分ほどで石の標識がある手長社道分岐に着く。「右手長社道」と文字が彫られた小さな石柱があり、右が塩手山神社(手長明神)へ直接向かう「手長コース」、左が作業道を使って登る「カタクリコース」になっている。
 造林地の急登を登り、尾根をジグを切って登ると祠のある北峰に着く。塩手山は双耳峰で北峰には手長明神を祀った塩手山神社の祠があり、三角点のあるのは南峰になる。お参りをしたら一旦コルまで下って南峰へと向かう。

塩手山は双耳峰なので三角点のある北峰へは一旦コルまで下る
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程なく山頂到着
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山頂の三等三角点(点名:山神)
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太平洋が見える絶景ポイントなのだが今日は霞んで良く見えない
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 北峰から南峰までは250mほどの距離、10分とかからない。三角点のある塩手山山頂からは太平洋が見渡せる。天気が良ければ太平洋まで10kmの位置にあり絶好のビューポイントなのだが、今日はあいにく霞んで見えなかった。残念だが下山することに。下りはカタクリコースへルートを取る。

下りはカタクリコースを降りよう
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造林地を下って行く
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堀切された作業道を下って行く
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しばらくは作業道を歩く
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崩落地を避けてコースが付いている
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手長社道分岐に合わさったら登ってきた道を下って登山口に
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 標識に導かれてカタクリコースへと足を踏み入れる。造林地を下り作業道に降りる。スギ林の中の作業道を緩やかに下りていくと道が水害でえぐられていた。脇には迂回路の登山道があり、まさに登山者には至れり尽くせりである。荒れている作業道跡から山道に入り手長社道分岐に出たら登ってきた道を下り登山口へと戻る。

<GPSトラック>  往路=赤 復路=青