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<山名> 三本槍岳(さんぼんやりだけ・1916.9m一等三角点峰)
<山行期間> 2022年11月2日(水)
<コースタイム>
鎧沢橋ゲート・駐車場(7:04)→林道終点(7:32)→鏡ヶ沼分岐(7:38)→鏡ヶ沼(8:27,8:34)→尾根・須立山分岐(8:57)→大峠分岐(9:30)→三本槍岳(9:42,9:48)→大峠分岐(9:58)→鏡ヶ沼展望所・1826m標高点(10:09,10:18)→大峠(11:0611:12)→一里塚(11:37)→鎧沢橋ゲート・駐車場(12:05)    
<メンバー> 和○(単独)

 三本槍岳は福島県と栃木県との境に位置し、日光国立公(園那須甲子・塩原地域)に属する。福島県側から最短で登るには、かつて参勤交代にも使われた旧松川街道・林道大峠線(会津中街道、宇都宮街道、南山松川通りなどの呼び名がある)から入ると良い。また、この山域にある加藤谷川流域は1984年~1985年にかけて遡行調査を行ったエリアだが、最近は栃木県側から登ることが多く久しく訪れていなかった。
 林道大峠線は今の時点で一般車の乗り入れができるのは鎧沢橋の手前まで。路肩のスペースを利用して登山者のための駐車場が設けられているので車はそこに置くと良い。舗装は通行止の少し手前で途切れる。また、登山届などを出す場所は無いので、あらかじめコンパスなどで登山計画書を出すか、県警へ登山届けをメールやファックスで提出しておくことをお勧めする。

観音沼駐車場から下郷方面を見ると見事な雲海が広がっていた
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鎧沢橋手前で通行止めとなる
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鎧沢橋(工事車両が止まっていた)
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林道の脇はカラマツの造林地
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本来の登山口である林道大峠線の終点(ここまで約1.2km)
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鏡ヶ沼の分岐
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 鎧沢橋を渡り林道大峠線を1.2kmほど進むと林道終点に着く。以前はここが登山口で車が入ることができたが、災害や橋の老朽化、道幅が狭いこともあって現在は一般車の乗り入れは禁止されている。林道終点から先は昔の街道がそのまま残されて風情がある。10分も歩かないうちに鏡ヶ沼の分岐に着く。標識に導かれてまずは鏡ヶ沼へと向かう。

まずは鏡ヶ沼へと向かう
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涸れ沢を登っていく
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鏡ヶ沼は霧で覆われていた
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紅葉は盛りを過ぎてしまったようだ
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 カラマツの造林地を抜けると登山道は涸れ沢の急登になる。しばらく登りダケカンバの林が出てくると鏡ヶ沼も近い。分岐から50分ほどでガスに覆われた鏡ヶ沼に着いた。パンを頬張りながら最初のコーヒータイム。待ってもガスが切れてくれないので先へ進むことにした。

鏡ヶ沼を後にして尾根(須立山と鏡ヶ沼の分岐)を目指すPB020049
尾根に乗る(左が須立山を経て甲子山へ向かう縦走路)
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ガスが切れないままに三本槍岳へと向かう
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大峠分岐
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三本槍岳の山頂
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鳥瞰図の方位盤
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 鏡ヶ沼から離れロープの張ってある急坂を登ると甲子山からの縦走路に出る。稜線は相変わらずガスに覆われ見晴らしは良くない。それでも大峠分岐あたりからガスも切れ始まって山頂部が見えてきた。9時42分、三本槍岳山頂に到着した。周辺の写真を撮りながら5分ほど待ったが甲子方面の雲が採れなくて最後まで旭岳を見ることが出来なかった。もう少し気温が上がるとガスも切れそうだが峠の茶屋から登ってきた登山者に山頂を明け渡し下山することにした。

左に三本槍岳の山頂を見ながら大峠へと向かう
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ガスが切れて鏡ヶ沼が良く見える
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大峠への縦走路からは大川(阿賀川)を挟んで目明山や龍神山などが見える
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大峠の先には流石山、三倉山への縦走路が続く
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右を見ると雲が切れ旭岳が全容を現した
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 下山路は大峠を経て戻ることにした。一旦大峠分岐まで尾根伝いに戻り大峠への縦走路へと進路をとる。このコースは大峠に下るまで三本槍岳の山頂を見ながら進むことが出来る。途中の1826m標高点からは眼下に鏡ヶ沼を見ることが出来る。日も差し暖かくなってきたのでノンビリと休憩することにした。休んでいる間に雲も薄くなり展望が利いてきた。
 下り始めると右前方には下郷方面の山々が、左に深山湖を挟んで男鹿岳や大佐飛山などが見える。右後方には旭岳も全容を現した。

正面には流石山と大倉山
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大峠に着いた
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大峠の石仏(地蔵)
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 正面に流石山が大きく見えてくると大峠も近い。大峠を横切って進むと流石山、大倉山、三倉山を経て音金に至る縦走路、左が三斗小屋への道である。ひと息ついてから旧街道を下ることにする。

旧松川街道の石畳
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一里塚
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鎧沢橋の通行止ゲートに戻る
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紅葉が見頃の日暮滝
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今の時期は観音沼周辺が紅葉見頃
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 旧街道の福島県側は比較的道幅もあり歩きやすい。道は途中で二手に分かれる。左が旧街道、右が山腹を巻いて進む山道だ。右の道を歩いたことが無かったので入ってみた。途中アップダウンもあり普通の登山道だが、どちらかと言うと左の旧街道の方が歩きやすい。登山道も途中から林道(作業道)になり幅も広くなって旧街道と合わさる。旧街道には石畳も残っていて多少だが歴史に触れることも出来る。
 大峠が開かれたのは1695年、会津西街道の五十里村が1683年の大地震で水没した後のことある。しかし山間部のため雨雪による被害は甚大で9年後には交通の要所としての役割を終えてしまう。その後、再び歴史に登場するのは戊辰戦争の時である。詳しくは「会津の峠」などの文献に載っているので読んでほしい。
 鏡ヶ沼分岐が近くなると一里塚がある。最近この付近が刈り払いがされ新しく階段がつくられた所もある。また、道路の地質調査などが行われているので、散策路か何かが整備されるのだろうか。鎧沢橋までの舗装路もそうだが、以前と違って登山者が訪れやすくなってきているのはありがたい。

<GPSトラック>  往路=赤 復路=青
三本槍岳