2023.01.20
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 今日は天気も良く日差しもあって暖かそうだ。ジムは週2回と決めているので今日は信夫山の烏ヶ崎まで歩いてみることにした。家内も一緒に歩くと言うのでお昼ご飯を途中で食べる約束で自宅を出た。まずは奥羽本線の三河踏切を渡る。現在、山形新幹線の福島駅上り線アプローチ工事の真っ最中で、三河踏切には新幹線ホームに上がる線路と在来線ホームへ続く上り線の2本が増設されるようだ。

三河踏切の正面には信夫山が見える
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 信夫山は青葉山とも御山とも呼ばれ、福島市街地のど真ん中にある山である。西から湯殿神社のある「羽山」、羽黒神社のある「羽黒山」、それに東方に位置する「熊野山」の三つの峰が連なる。そのうち三角点を持つのは羽山(点の記「烏ヶ崎」)と熊野山(点の記「信夫山」)で、青葉山薬王寺の裏山である寺山(点の記「薬王寺」)にもう一つの三角点がある。
 私が子供の頃に通っていた第四小学校の裏山でもあり、毎日のように信夫山で遊び、高校時代はトレーニングで走り回った思い出の山でもある。

イチョウ並木を通って県立美術館、図書館へ
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美術館脇を抜け森合配水池跡へと向かう
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配水池跡の階段を登る
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 東北本線の踏切を渡り県立美術館図書館前のイチョウ並木を進む。県立美術館図書館はかつての福島大学経済学部の跡地で子供の頃の遊び場でもあった。美術館の脇を通り福島交通飯坂線の線路脇を進むと小松原踏切がある。左に見て直進すると道は信夫山南外周道路と森合配水池跡への道とに分かれる。ここも直進すると踏切の手前右側に急なコンクリートの階段が見える。ここが今日の信夫山への登山口になる。

烏ヶ崎手前の岩場を登って行く
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今日の目的地である烏ヶ崎展望デッキに着く
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正面に雲がかかる吾妻山が見える
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眼下に市街地が見渡せ新幹線も見ることが出来る
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 急な階段を登りきると、かつての森合配水池跡に着く。以前あったフェンスも取り払われ広場になっている。左へ向かうと烏ヶ崎へと進む踏跡がある。今では登る人も結構いて道はしっかりしている。途中、山田から踏跡を合わせ、日向山の稜線をのんびりと登って行くと烏ヶ崎への急坂が待っている。踏跡は岩の間を縫うように付いている。ところによっては岩を登るようなところもあるので三点確保で注意して登る。林を抜けると視界が広がり烏ヶ崎展望デッキに着く。今日は天気も良く見晴らしは最高だ。福島市街を眼下に見ることが出来るのは当然だが、吾妻、安達太良、阿武隈山系の山々が目の前に広がり、すばらしい眺めを楽しむことが出来る。

羽山にある267.3m四等三角点(点名:烏ヶ崎)
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湯殿神社
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月山神社
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羽山寺跡には駐車場とトイレがある
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参道脇にある座禅石
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 羽山にある四等三角点は、湯殿神社へ向かう道の途中、左に少し入った所にある。車道を嫌い踏跡をたどって月山神社へ抜ける。月山神社から参道を少し下がるとトイレのある月山駐車場へと出る。
 ここは堂平と呼ばれ羽山廃寺跡とされている。護国神社から登ってくる車道を横切り、案内標識に導かれて「第四中学校」への道を下る。これが月山神社山道(養山登拝路)である。すぐに「座禅石」が左側にあり、近くには羽山の古井戸もある。座禅石から急斜面の下りになり信夫山の南外周道路に出る。

南外周道路に出たら
西国三十三観音から二十四地蔵へと下る
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東北新幹線建設工事慰霊碑から見る東北新幹線
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 南外周道路に出たら右に折れ、少し行くと三十三観音がある。道路から右上の踏跡を少し登ると石仏が点在するので寄り道をしてみよう。下山路は道路の反対側のガードレールが途切れたところにある。これが新幹線の脇を通って養山清水に出る道で、下山路の途中にも三十三観音がある。
 東北新幹線の信夫山トンネルの上に「東北新幹線建設工事慰霊碑」があるので、私はこの慰霊碑にいつも寄ることにしている。ここにはベンチもあり、目の前で新幹線を見ることができる。私が働いていたのは新幹線運転所の時代で車両も当時とはすっかり様変わりしてしまった。

新幹線脇の二十四地蔵(すわり地蔵)

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月山神社山道入口になる養山大清水
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 新幹線脇のコンクリート階段脇には二十四地蔵がある。赤い毛糸のケープがかけられ帽子もかぶせられている。少し住宅地に入ると月山神社山道入口となる養山大清水がある。子供の頃は冷たくてきれいな水が渾々と湧きだしていたが、今では水脈が変わったのか細々と流れるだけで何とも心許ない。

JR貨物の金太郎(EH500形電気機関車)が通る
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2018年に開店した甘食・茶屋 結(ゆわえ)
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福島交通飯坂線曽根田駅には伏見珈琲店がありミニパフェも食べることが出来る
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 新幹線の高架橋下を抜け、県立図書館を通り東北本線に沿って進む。途中、おしゃれな茶屋が出来たりしているが、安くてお気に入りの佐川食堂は2020年に閉店するなど変化も多い。福島交通飯坂線曽根田駅の前を通り曽根田東踏切と曽根田西踏切を抜ける。子供の頃は入換作業をする蒸気機関車が行き来し、遮断機の上げ下げが面白くて何時間も見ていて踏切保安掛の人にあきれられたことがあった。まさかその職場に自分が構内作業掛として働くことなど、そのときは想像もしなかった。
 曽根田西踏切にはもうひとつの思い出がある。就職してすぐのことだが、土砂降りの雨の夜、突放車両に飛び乗る時に足を滑らせてしまった。引きずられて曽根田西踏切まで来て足が引っかかり道路に叩きつけられた。おかげで車両に巻き込まれずに命拾いした踏切でもある。

今日の終点は菜々家
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 曽根田踏切は旧米沢街道でもある。福島製作所とヨークタウン(元福島製鋼跡地)で寸断されるがヨークタウンの先で再び旧米沢街道が出現する。家に帰る前にヨークタウンの菜々家で食事することにした。今日の歩数は約11000歩。