P3310009
今年はスノーシューを履く機会が無かったので雪が無くなる前にと裏磐梯にある八森山(はちもりやま)を登ってみることにした。訪れるのは実に10年ぶりである。同じ3月だが10年前は深雪だったので楽に登ることができたが、今年は雪も少なく残雪を繋ぎながらの山行になった。

<山行期間> 2021年3月31日 (水)
<コースタイム>
林道檜原大塩線(10:08)→取り付き(10:23)→988m標高点(11:17)→八森山(12:58,13:07)→昼食休憩(13:34,13:56)→988m標高点(14:18)→林道(15:02)→林道入口車デポ地点(15:16)
<メンバー>
L和○、坂○

県道会津若松裏磐梯線の細野から林道檜原大塩線の分岐に車を止めて歩きだすことにした。近くに裏磐梯野鳥の森探勝路入口の細野休憩舎に大きな駐車場があるので、除雪時期は邪魔にならないようにそちらに止めた方が良い。未除雪の林道を進むと雪解けが早く途切れている箇所もある。2つ目のへヘアピンカーブのところから取り付くことにした。雪が硬くスノーシューでのトラバースはキツいので、いったん沢に降り雪が詰まった沢を尾根まで登る。

林道檜原大塩線入口から歩き始める
P3310002
雪が消えかかった林道を進む
P3310004
林道のヘアピンカーブのところから沢伝いに登り尾根に取り付く
P3310006
稜線はすでに雪が途切れ、スノーシューを脱いで歩くところも
P3310008
尾根まで来ると辛うじて雪が残っている感じ。雪を拾いながら登って行くが途切れてしまった。スノーシューを脱いで歩く羽目に。すぐに雪が出てきたので再びスノーシューを装着。ツボ足とスノーシューとどちらが良いかと問われれば、沈まないだけスノーシューがましなような気がする。
958m標高点のピークには雪が無いのでトラバースする。次の988m標高点ピークは雪のありそうな右側から登ったら大きく右に振られて右の支尾根に追いやられた。ここは左が正解だった。
最後は山頂手前のいつもだと雪庇ができる尾根に取り付くのだが、急斜面でバーンも硬く坂○さんが一緒なのでスノーシューを背負ってツボ足で登ることにした。それでもスリップすれば下の沢まで落とされるので恐怖感をなくすために持っているロープを使いスタカットで尾根まで上がった。ここを登るのに小1時間を費やし、2時間ほどで登れる八森山も今回は3時間近くかかったが、安全第一。八森山の山頂には着いたのは12時58分、上空は晴れているはずなのに黄砂も酷く下に雲もかかってハッキリしない天気。残念ながら展望は得られなかった。

何とか雪を繋いで稜線伝いに進む
P3310013
八森山の山頂はただ広いだけで展望はなかった
P3310015
帰路は同じ所を戻るのだが、雪庇の尾根は下りたくない。尾根を蘭峠の方向に少し進んで、傾斜の緩い斜面を選んで沢まで降りた。少し登り返しになるが登りのときもここを使った方が良さそうだ。来るときに雪が繋がっていて歩きやすそうなルートを確認しながら登って来たので帰りはスムーズに下降することができた。
雪が途切れている尾根を敬遠し南側の沢筋を少し下ってから最初に取り付いた尾根に登り返した。この下りで使ったルートはスキーでも楽に使えそうだ。来年は是非スキーで来てみよう。窪地の湿原には早くもミズバショウが花を付けていて、山はすでに春の準備をしていた。

稜線上は雪が消えているので窪地を歩くとミズバショウが咲いていた
P3310020
林道のヘアピンカーブのところに戻る
P3310022
車を置いてきた桧原湖畔の県道会津若松裏磐梯線、細野の林道入口
P3310025
尾根を越え沢伝いに下ると林道のヘアピンカーブのところに出る。後は桧原湖畔の林道入口に戻るだけである。
登るときに1~2週間前のスキーのトレースが残っていた。やっぱり好きな人はいるもんだ。山全体がブナの原生林で樹間はそう広くないので滑るには適していないが、雪が深いときに訪れてみるのも良いと思う。

<GPSトラック>
八森山
2021.03.31_八森山(地理院地図)